2020年03月14日
（中国の統計に信憑性がないため中国を除外しています）
中国以外の感染確認数 64,543人 （前回比 +19,272人）
中国以外の死者数 2,239人 （前回比 +781人）
中国以外での致死率 3.4%
日本の感染者数 701人 （前日比 +10人）
※なお中国の感染確認者は本日「+1」でした（笑）。
前日比で感染確認数の増加率が目立つ国
イタリア +2,547人 （感染確認数 17,660人）
スペイン +2,086人 （感染確認数 5,232人）
イラン +1,289人 （感染確認数 11,364人）
ドイツ +930人 （感染確認数 3,675人）
アメリカ +572人 （感染確認数 2,269人）
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新型コロナウイルスの感染拡大の主要な場がヨーロッパとアメリカとなっていますが、その増加ぶりは、以前の韓国やイタリアで示したものと同じような指数関数的なグラフを示しています。
以下は、アメリカとドイツの感染確認者数の推移です。
この 1週間ほどで急激に増加していることがわかりますが、問題は、「今後 1週間で同じような増加を示した場合」です。
現実的には、どの国でも、検査できる人数には上限があるため、これ以上の指数関数的な上昇は示さないとしても、実際には感染はさらに拡大していくと思われ、その場合、各国がどのような対策をとるかが気になります。
アメリカでは、13日に「国家非常事態」が宣言されました。また、感染拡大の防止に向けて 500億ドル（約5兆4000億円）の連邦資金を投入すると表明しました。
自然災害や感染症の流行に対して、アメリカでは、州に対して非常事態宣言が発令されることはありますが、国家非常事態宣言は比較的珍しいです。最近のアメリカの国家非常事態は、日本経済新聞によれば、トランプ政権では、過去 3度あったようです。
アメリカの感染拡大は、示される数字よりすでに拡大していることは、アメリカの保健当局の発表からもわかります。
米中西部オハイオ州の保健当局は、同州内の新型コロナウイルス感染者は10万人以上に上る可能性が高いとの見解を示した。
エイミー・アクトン州保健長官は、州内で市中感染が起きていると言明。「市中感染の事実として、オハイオでは人口の少なくとも1％がこのウイルスを保持していると考えられる」「州人口は1170万人であるため、10万人以上という計算になる」と述べた。
これは、感染が確認されているすべての国に言えそうです。
日本の場合は、「あまり検査しない」という対策（ 1日数十件）で、数字上での指数関数的な増加を抑えていますが、現実には同じことが起きていると考えられます。
アメリカでは、プロバスケットボールの NBA の試合が中断されている他、メジャーリーグとマイナーリーグの試合開催も延期されています。
アメリカのディズニーは、映画『ムーラン』『ニュー・ミュータンツ』『アントラーズ』の公開を延期すると発表し、また、実写映画の製作を延期するとも発表しています。ブロードウェイの舞台も中止となっており、影響が、エンターテイメントの世界にも広がっています。
他の国の対策状況は以下のようになっています。
新型コロナウイルスに対しての各国の政策
・イタリア – すべての集会とスポーツイベントが停止。感染拡散を抑えるために厳しい国内の旅行制限を実施。学校と大学は閉鎖。食糧品と薬局を除くすべての商店が閉鎖。一部の地域では、夜間外出禁止令が発令。
フランス – 集会は禁止、スポーツイベントは停止。一部の地域では学校が閉鎖。
スペイン– 学校と大学は閉鎖され、スポーツイベントは延期。労働時間はウイルスの拡散を制限するために短縮。
ベルギー– 集会が禁止され、修学旅行が停止。
アイルランド -集会の禁止。学校と大学は閉鎖。公共施設も閉鎖される見込み。
アメリカ– カリフォルニアでは集会禁止、ニューヨークでは国家警備隊を配備、一部の州で教育施設の閉鎖、ヨーロッパ本土からの旅行は停止。
・イラン – 公共の集会と宗教的祈りの会合は停止され、学校と教育施設は閉鎖。あらゆる公共交通機関は消毒され、70,000人の囚人が釈放。
なお、イランでは、その後、「外出禁止令」と「全国民の感染状況を確認」という政策を打ち出したことが報じられています。
イランは13日、治安部隊の主導により24時間以内に全国で外出禁止措置を実施すると表明した。全市民を対象に新型コロナウイルスへの感染状況を調べるためで、感染拡大との闘いにおいて最も厳しい措置となる。 （AFP）
アメリカとヨーロッパで感染拡大がはじまってから、まだ、たった 10日ほどです。