パンデミック 疾病と感染症

サイクロスポーラ症例が全米41州に急拡大。しかし、発生源はいまだに突き止められず

投稿日:

 

レタスが発生源だと発表したことをFDAが撤回

アメリカで、寄生虫(原虫)によるサイクロスポーラ症という症例が、爆発的に増加していることを何度か取りあげました。

米国での寄生虫感染症数が急激に増加。そして、このサイクロスポーラ症は、エイズ患者や免疫力が低下した人が感染しやすい「日和見感染症」であるらしい
earthreview.net 2026年7月5日

非常に激しい水様性下痢などを症状とする感染症ですが、感染が報告された州が全米 41州にのぼり、「 4,173件の症例」が報告されているとのことです。

ただ、各州の発表した数字と、アメリカ疾病対策センター(CDC)が発表した数値は食い違っていまして、実際の感染者数は不明というほうが正しい感じです。

さらに、今回ご紹介する記事にありますように、当初、この原因は、テイラー・ファームズ社という企業が販売した「レタス」だと発表されて、レタスはリコールされたのですが、その後、FDA (アメリカ食品医薬品局)は、

「実際にはレタスからは陽性反応が出ていなかったと発表」

しています。

偽陽性だったようです。

それでも、レタスのリコールは成立したままです

いずれにしても、

「いまだに発生源がまったくつかめていない」

というのが実際のようです。

先日の記事でも書きましたけれど、このサイクロスポーラ症というのは、「日和見感染症」( HIV感染など免疫に問題が起きたときに症状が出る)であり、発生源の問題ではなく、人々の「免疫のほうに問題」があるのではないかと個人的には思っています。

最新情報に関しての記事をご紹介します。




 


糞便パンデミック(Poo-Demic):感染が41州に拡大する中、FDAは回収したレタスから寄生虫を突然見つけられなくなった

Poo-Demic: As Cases Spread To 41 States, FDA Suddenly Can't Find Parasite In Recalled Lettuce
zerohedge.com 2026/07/23

連邦保健当局によると、生鮮食品に付着した糞便を介して広がる胃腸寄生虫が、現在 41州で人々を病気にさせているという。これは、アメリカ食品医薬品局(FDA)がリコール対象としたレタスと今回の感染拡大を結びつける唯一の検査結果を撤回してから 5日後のことだ


糞便サンプル中のサイクロスポーラ。

アメリカ疾病対策センター(CDC)は 7月21日、5月1日以降、米国内で 4,173件のサイクロスポーラ症の症例が確認されたと発表した。また、検査機関による確認がまだ行われていない 7,400件以上の症例についても追跡調査を行っている。

これらの症例の多くはミシガン州とオハイオ州からのものだ。CDCは、2025年の同時期と比較して症例数が増加していることを受け、今年から監視状況の更新を週単位で行うように変更した。

確認された感染者数は、同機関が昨シーズン全体で記録した 1,180件の約 4倍にあたる。

感染者が報告された州は 41州に上り、4日前の 34州から増加した。アラバマ州、アイダホ州、ミシシッピ州、ミズーリ州、ネバダ州、ニューハンプシャー州、ノースダコタ州、ワイオミング州は今週、今夏初の感染者を報告した。

そして、これらの症例はすべて単一の集団発生によるものではない。CDC は、この夏、複数の別々の集団発生について調査を進めていると述べている。レタスに関する調査もその一つで、5つの州にまたがっている。

全国で確認された感染者のうち、308人が入院し、死亡者は出ていない。年齢は 2歳から 95歳まで。56%が女性で、発症日の中央値は 6月26日だった。

カリフォルニア州に拠点を置く供給業者テイラー・ファームズ社は、インディアナ州、ケンタッキー州、ミシガン州、オハイオ州、ウェストバージニア州で発生した食中毒との関連が調査で判明したことを受け、7月17日にメキシコ中部産のレタスを自主回収した

このレタスは一部のタコベル店舗で提供されていた。この集団感染により、1,644人の発症者と 94人の入院者が報告されている。

 

この流れについて考えてみる

リコールから 2日後、FDA は、寄生虫検査で陽性反応が出たと発表したレタスのサンプルは、実際には陽性反応が出ていなかったと発表した

当研究所の職員による品質検査中に偽陽性反応が検出され、訂正を発表しました」と、食品担当のドナルド・プレイター副長官は電話会見で記者団に語った。

プレイター氏は、リコールは有効だと述べた。

「今回のサンプル再評価によって、今回の自主回収のきっかけとなった発生勧告を裏付けるデータに変更はないことに留意することが重要です」と彼は述べた。「 FDA の追跡調査と発生データは、メキシコ中部にあるテイラーファームズ社の工場で生産された細切りアイスバーグレタスに引き続き行き着いています」

レタスに関する訴訟は現在、出荷記録と患者への聞き取り調査に基づいている。CDC によると、5州にまたがる集団感染が発生した地域で聞き取り調査を行った患者の 90%が、アイスバーグレタスを食べたと報告している。しかし、回収対象となった製品のサンプルからは、寄生虫は検出されていない

最後の点は、見た目ほど深刻な問題ではない。サイクロスポーラは、食品サンプルから検出するのが最も難しい病原体の 1つだ。この寄生虫はヒトを宿主として繁殖するため、実験室で培養することはできない。

そのため、調査員は疑わしいサンプルを培養して確認することができない。また、発生数が非常に少ないため、検出するには膨大な量のサンプルが必要となる。さらに、オーシスト (寄生虫 / 原虫が形成する卵のような形態)は洗浄に抵抗する表面の隙間に潜んでいる。サイクロスポーラの調査では、発生源が最終的に特定されたとしても、陽性反応を示す製品サンプルは稀だ。

各州の保健当局は、CDC(疾病対策センター)よりもはるかに多くの感染者数を報告している。ミシガン州では月曜日 (7月20日)の時点で 6,571人の感染者と 102人の入院患者が確認されている。

オハイオ州トレド・ルーカス郡保健局では 2,149人の感染者が確認されている。CDCは推定感染者数を報告に含めていないが、多くの州は含めている。

連邦政府の発表する感染者数も、確認された症例数も未確認の症例数も増加している。1週間前、同機関は確認された症例数を 1,645件、分析待ちの症例数を 5,100件以上と発表していたが、確認された症例数は約 2,500件増加し、未確認の症例数は約 2,300件増加した

連邦捜査官は、検査による原因が特定されていないにもかかわらず、出荷記録と患者が食べたものの記憶に基づいて、ある製品を店頭から撤去した。

また、8月31日にシーズンが終了しても、レタスに対するリコールは現状維持のままとなり、上記 5州以外で発生した数千件の症例は依然として感染源を探し続けることになるだろう。

あらゆる面で最悪な状況だ…。




œ""







-パンデミック, 疾病と感染症
-, , , ,

Copyright© 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー , 2026 All Rights Reserved.