異常な現象 疾病と感染症

深刻な「肉アレルギー」を誘発するダニ媒介性のアルファガル症候群のアメリカでの発生率が2013年から「9800%」増加

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米国消化器病学会で発表された研究より

AJG

 

マダニによる肉アレルギー症候群が異常に増加中

私が「アルファガル症候群」という言葉を初めて知ったのは、2022年のことで、

「アメリカには 1000万人ほどの肉アレルギーの人たちがいる」

という記事を読んだことによります。

そのアレルギーの原因となっているのが「ダニ(マダニ)」で、マダニに噛まれることによって発症するのですが、その症候群を持つ人の数が、アメリカだけで 1000万人以上いる。以下の記事に書いています。

アメリカの1000万人が苦しんでいる「肉アレルギー」のアルファ・ガル症候群の原因は「マダニ」。だとすれば、日本でも事例が多数あるはず
地球の記録 2022年5月14日

そして、マダニは日本にもいますので、日本にも同じ症候群の人たちがいるのだと思われます。

アルファガル症候群による肉アレルギーの特徴は以下のようになっています。

アルファガル症候群による肉アレルギーの特徴

• 4つ足の肉を食べると起こる。鶏肉は大丈夫。牛、ブタ、ヒツジ肉で起こる

• 食べてから 2- 6時間後にアレルギーが出る

• 症状は、じんましん、気分不快、嘔吐など

この症候群の人たちが、アメリカで大幅に増加しているということについて、公衆衛生学修士のニコラス・ハルシャー氏が記事を書いています。

 

ちなみに、直接これと関係した話ではないですが、最近、ウェスタンミシガン大学の教授たちにより発表された論文には、

「遺伝子編集したダニを使って意図的に肉アレルギーを広める」

という主張が書かれているものがあります(論文)。

著者たちは、「人が肉を食べることは道徳的に間違っている」と考えており、人為的に人類を肉アレルギーにすることは悪いことではない、というような考えがあるようです(かなりのマッド・サイエンティスト)。

それはともかく、アメリカでのアルファガル症候群の異常な上昇が自然的なものなのか人為的なものなのかはわからないにしても、こういう症状を持つ人が増え続けているというのは現実です。

以下、ニコラス・ハルシャー氏の記事です。





研究:ダニ媒介性アルファガル症候群の発生率は、2013年以降米国で9,800%急増した

STUDY: Tick-Borne Alpha-Gal Syndrome Incidence Skyrocketed 9,800% in the U.S. Since 2013
Nicolas Hulscher, MPH 2026/05/23

アルファガル症候群(AGS)は、ダニ媒介性のアレルギーで、赤身肉、豚肉、場合によっては乳製品を摂取するとアナフィラキシーショックを起こすリスクがあるが、もはや珍しい病気ではない。

米国消化器病学会 2025年年次学術集会で発表された新しい研究は、これまでで最も明確な状況を示している。それは、アメリカ人の間でアルファガル症候群の発症率が爆発的に増加しているということだ。

研究者たちは、TriNetX US Collaborative Network(数十の医療システムにまたがる大規模な実世界データベース)を分析し、 2010年から 2025年の間にアルファガル特異的 IgE の検査 (※ 特定のアレルゲンに対する抗体があるかを調べる検査)を受けた成人 3,828人を特定した。

そのうち 749人の患者が陽性反応を示し(23%)、これはこれまでに報告された中で最大の実世界におけるアルファガル症候群コホートとなった。

アルファガル症候群の検査を受けた人々のうち、陽性率は時間とともに急上昇した。

・2013~2014年:検査で陽性となった人の割合は 1.8%

・2019~2020年:14.2%が陽性反応を示した

・2021~2022年:検査で陽性となったのは 38%

・2023~2024年:研究基準を満たす新規症例のうち、陽性率は 100%

同時に、発生率は 2013~ 2014年の患者 100人年あたり 0.95件から 2023~ 2024年には 94.06件に急増し、新たに確認されたアルファガル症候群の症例率が 9,801%増加したことを示している

2021年から 2024年までのわずか数年の間にも、発生率は患者 100人年あたり 23.46件から 94.06件へと上昇し、わずか数年で 301%も急増した

意識向上と検査の強化も一因となっている可能性はあるものの、増加幅の大きさから、臨床症例が実際に増加していることが示唆される。

なお、1960年代後半には、陸軍の資金援助を受けた生物兵器研究者たちが、バージニア州とモンタナ州の各地の野外調査地で、放射性標識をつけたダニ 28万2800匹を放ったことも覚えておく必要がある。

その中には、バージニア州のモンペリエとニューポートニューズに放たれた炭素 14標識のローンスタースターダニ 15万2000匹も含まれており、ダニがどれだけ遠くまで、どれだけ速く広がるかを研究するためだった。

アルファガル症候群の流行規模は、わずか 10年間で発症率が約 100倍に増加していることを考えると、真剣かつ透明性のある独立した調査が今こそ切実に必要とされている。




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