
倒壊したファストフード店の周囲で被害状況を調査する当局者。nst.com.my
最大M6.7の余震も発生
6月8日の日本時間午前8月38分頃に、フィリピン南部を震源とするマグニチュード7.8 の大きな地震が発生しました。日本でも津波注意報が出されていました。
なお、日本の気象庁はマグニチュード8.2と発表しています。
震源は以下です。
2025年6月8日の地震の震源

Google Map
現在(6月8日 午後2時過ぎ)、地震発生から 6時間ほどが経過しましたが、発生後約 3時間で、M1.3から M6.7までの 138回の余震が記録されていると報じられています。
津波のほうは、規模の大きな地震だったわりには、それほど大きなものは観測されなかったようです。
BBC によると、これまで観測された最大の津波は、ミンダナオ島の南部沿岸で観測された 1.4メートルの津波で、他は、インドネシアのパラオとフィリピンのダバオで 3cmから 0.8mの津波が観測されています。
震源に最も近い沿岸でこの高さですので、日本に津波が到達したとしても、かなり微弱な津波になると見られます。
人的な被害は、現時点では、
・死者 3名
となっていますが、ただ、建物の被害が多くあり、取り残されている人などがいた場合、今後変動する可能性があります。
被害を受けた建造物は 37棟とされていて、すべてが商業施設だと報じられています。
校舎が倒壊した高校もあったようです。
校舎が大きな被害を受けたマタナオ国立高等学校

reddit.com
ただ、大きな被害や人的被害が出てはいるものの、マグニチュード7.8という地震の規模から考えますと、壊滅的な被害は避けられたと多少は言えるのかもしれません。これは、震源の深さが 55キロだったという、比較的深いところでの地震だったということも影響しているかもしれません。
現在、フィリピンでは地震が非常によく起きていて、AFP 通信によると、数日前にも、フィリピン中部のセブ州で地震が発生しています。この時は、マグニチュード 6.9の地震でしたが、76人が死亡し、7万2000戸の家屋が倒壊したと報じられていました。
昨年 10月には東ミンダナオ地方がマグニチュード 7.4と 6.7の 2つの地震に見舞われ、少なくとも 8人が死亡しています。
さらに、世界の一般的な地震被害でも、マグニチュード 8にも近いような規模の地震が起きると(耐震設計がなされていない場合)建物の倒壊の被害はもっと大きなものとなります。
それにしても、環太平洋火山帯での比較的大きな地震が多いですね。これを見ていると、以前のことを思い出します。
最近の環太平洋火山帯での地震の多さ
環太平洋火山帯は、日本やフィリピンを含む以下のオレンジ色の地帯で、世界の多くの地震がこのベルトで発生し、そして世界の火山の大部分もここに集中しています。
環太平洋火山帯 (リング・オブ・ファイヤ)

2018年に、やはり環太平洋火山帯で大きな地震が連続していた中で、
「稀な北海道の陸地での大地震(M6.7)が発生した」
ことを思い出します。
ちょうど、私の出身地の岩見沢のすぐ近くが震源だった地震でもあり、以下の記事に書いています。この時には、「北海道のほぼ全域が停電」という前代未聞の事態も発生しました
・北海道地震 : 環太平洋火山帯の大地震の連続の中で、ほぼ初めてプレート上「ではない場所」で発生した「おそらく史上初めての場所」での特異な地震を見て
In Deep 2018年9月6日
上の記事にも書きましたが、環太平洋火山帯で大きな地震が連続した「後」に、北海道での地震が発生しています。
日本列島も環太平洋火山帯にありますので、環太平洋火山帯で地震が増えた場合には日本でも地震が起こりやすいのかもしれません。もちろん、そういう証拠はないですが。
地震は予測もできないですし、注意もしようがないですが、いつ起きてもいいような準備は今の時代は必要かと思います。
