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世界の乳幼児の死亡原因の1位と2位は早産と感染症。2024年までの5年間で5歳未満の子ども1億7400万人が死亡したとWHOが発表

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WHO

 

1分間に9人の乳幼児が死亡している

WHO が、乳幼児の死亡原因の第1位は早産で、次いで下気道感染症だとする報告書を発表しています。

WHO の報告書はこちらにあります。

2024年には推定 490万人の子どもが 5歳の誕生日を迎える前に死亡しており、そのうち 230万人は新生児だったと報告書にはあります。つまり、新生児の死亡が全体の半数近くにも達しているということになります。

この「新生児の死亡率」というのは、その国の平均寿命とも大きく関係していまして、たとえば、日本の平均寿命が高くなったのは、長く生きる人が多くなったということも多少は関係あるでしょうが、「日本では新生児の死亡が非常に少なくなった」ことが挙げられます。

日本の新生児死亡率(生後28日未満)は、2017年時点で出生 1,000対 0.9程度となっており、日本は世界で最も赤ちゃんの死亡率が低い国のひとつです(ちなみに、アメリカは 出生1,000人あたり 5.9人〜 6.9人で、アフリカ諸国では 1,000人あたり 50〜 60人に上ります)。

また、今回ご紹介する記事ではふれられていませんが、「重度急性栄養失調」で亡くなった 5歳未満の子どもは 2024年に 10万人以上となっていて、全体の 5%を占めていることも報告書ではふれられています。

5歳未満の子どもが死亡したケースの大半はサハラ以南のアフリカと、あとは南アジアで発生しているようです。

そして、皮肉なことに、今後、仮に食糧危機が来るとした場合、これらの国の食糧事情は世界で最も悪いもののひとつになるとも推定されます (今でも悪いですので)。

肥料危機から突入するかもしれない食糧危機の懸念については、In Deep の今日の記事「 100年かけて4倍に増加した地球の人口は、実は「肥料生産の拡大」と同じ曲線を描いている…」に書いています。

懸念が現実化する可能性は比較的高いです。

実際、妊婦さんと乳幼児に最も必要なものが栄養と適度な衛生環境ですが、イランの戦争の中で、それらがさらに崩壊に直面しています。食料(肥料)や、医療用品や医薬品の大部分も天然ガスや石油由来だからです。過度な衛生や過度の医療はあまり良いことではないですが、それがまったく失われてしまうことには問題があります。

WHO の報告書についての報道です。




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早産と感染症が幼児の死亡原因の上位を占める:WHO

Prematurity, Infections Top Causes of Death for Young Children: WHO
Epoch Times 2026/03/19


ジュネーブにある世界保健機関(WHO)本部。

世界保健機関(WHO)などが 3月18日に発表した報告書によると、乳幼児の死亡原因の第 1位は早産であり、次いで下気道感染症と出産時の外傷が続く。

2000年から 2024年までの間に、5歳未満の子どもが 1億7400万人死亡し、2024年には 1分間に 9人が死亡したと、WHOは述べている。

同年、約 86万3530人の子どもが早産が原因で死亡した。また、65万8310人の死亡は下気道感染症、すなわち肺炎によるものだった。報告書によると、2024年には約 50万人の幼児が出生時の仮死または出産時の外傷で死亡した。

同年齢層におけるその他の主な死因としては、マラリア、下痢、先天異常が挙げられた。

年長の子どもたちの死因の上位には、マラリア、下痢、溺死、がん、下気道感染症、交通事故、自傷行為などが挙げられる。

2024年に 5歳未満の子どもが死亡したケースの大半はサハラ以南のアフリカで発生し、残りの多くは南アジアで発生した。

この年齢層の死亡者数は、1990年の約 1300万人から 2024年には約 500万人へと年々激減している。また、同時期に 24歳までの年長児や若年成人の死亡者数も減少し、2024年には 210万人となっている。

しかし、世界保健機関、国連、世界銀行の関係者によると、早期の死を防ぐための進歩は鈍化しており、懸念を引き起こしている。

「予防方法が分かっている病気で子どもが亡くなるべきではありません」と、世界中の子どもたちに人道支援や開発援助を提供する国連機関であるユニセフの事務局長、キャサリン・ラッセル氏は声明で述べた。

「しかし、子どもの生存率向上における進歩が鈍化しているという憂慮すべき兆候が見られます。しかも、世界的な予算削減が続いている時期にです」

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は、「世界は子どもの命を救う上で目覚ましい進歩を遂げてきたが、依然として多くの子どもたちが予防可能な原因で命を落としている」と述べ、「不可欠な保健・栄養サービス」の保護を訴えた。

これらの団体は、政府、援助機関、その他の関係者に対し、「すべての人にとって手頃な価格で利用できる、エビデンスに基づいた質の高いサービス」へのアクセスを改善することで、子どもの健康と生存を最優先事項とするよう提言している。

彼らは、最もリスクの高い子どもたち、特にサハラ以南アフリカ、南アジア、そして戦争などの要因によって脆弱な状況にある地域の子どもと母親に焦点を当てること、子どもの死亡率を減らすための既存の取り組みを強化すること、そして子どもの主な死因の予防、診断、治療を支援するプライマリーヘルスケアシステムに投資することを提案している。




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