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[定期]米CDC有害事象報告システム(VAERS)のデータ。3月5日までの時点でのワクチン接種後の報告数は3万1079件。死亡例は1524件。アメリカでの接種数は「1億人」を越える

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米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。今回は 3月15日に発表された最新のデータである 3月5日までの有害事象報告データです。

前回の2月26日までのデータは、以下の記事にあります。

米CDC有害事象報告システム(VAERS)からのデータ。2月26日までの時点でのコロナワクチン接種後の有害事象報告数は2万5212件。死亡例は1265件
投稿日:2021年3月6日

以下は、現時点で最新の 3月5日までの報告データからです。

2021年3月5日(現状で最新)のCDC有害事象報告検索データより

VAERS

文字にしますと、以下のようになります。

死亡事例の報告は、前回より 259件増加しています。

新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年3月5日までの全報告数 31,079件

・死亡 1,524件 (4.9%)
・永久的な障害 630件 (2.03%)
・受診 4,747件 (15.27%)
・緊急病院に搬送 5,781件 (18.6%)
・入院 3,470件 (11.17%)
・回復 11,412件 (36.72%)
・生命への脅威 1,072件 (3.45%)
・深刻でない事象 11,061件 (35.59%)

接種数が増加している中で、比率は前回までとあまり変化がなく、有害事象報告における深刻な事象の割合は、おおむね以下のような率といえそうです。

・死亡 有害事象報告のうちの約 5%
・永久的な障害  有害事象報告のうちの約 2%

今回の有害事象報告では、顔面麻痺の一種である「ベル麻痺」の報告が前回より 30%以上増えていました。

・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 395件データ 前回は 303件

流産とアナフィラキシー反応の増加率も高く、以下のようになっています。

・流産 / 早産 / あるいは胎児への影響  271件データ) 前回は183件

なお、流産と早産だけですと、85例です。データ

・アナフィラキシー反応 1,689件データ) 前回は 1,413件

データの内訳は以下のようになります。

・1524人の死亡者のうち約 30%がワクチン接種後 48時間以内に症状を発症

・死亡事例の 19%は心臓障害と関連

・死亡者の平均年齢は 77.9歳、確認された最年少の死亡者は 23歳

なお、アメリカで接種されているコロナワクチンは、これまでファイザーとモデルナの mRNA ワクチンが中心でしたが、3月2日から、ジョンソン&ジョンソンのワクチンも緊急承認され使用されています。

欧米で接種の中止が相次いでいる英国アストラゼネカのワクチンも、まもなくアメリカで緊急承認される見込みだと報じられています。

アメリカのワクチン接種数は、3月14日現在で 1億人を越え、1億 565万 8220人が接種し、人口の 30%が接種したことをデータは示しています。もうすぐ日本の人口に迫るほどの数の人たちが接種をおこなうことになりそうです。

なお、CDC は、「予防接種を受けた人はマスクをしなくてもよい」という新しいガイドラインをウェブサイトで発表しています。

そのため、今後もアメリカのワクチン接種数は増加していくものと見られます。







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