ミニ氷河期の到来 異常気象

もはや雪国 : サハラ砂漠に「メートル単位」となる史上最大の積雪

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2017年1月20日の英国テレグラフの報道より

telegraph.co.uk

 

昨年のクリスマスの前の頃、 「サハラ砂漠で雪が降った」という珍しい現象についてご紹介したことがあります。

2016年12月22日の記事

earthreview.net

サハラ砂漠の領域に雪が降るということだけでも大変に珍しいことなのですが、この 1月、またしてもサハラ砂漠に雪が降ったばかりではなく、「最大1メートルの積雪」を記録したことが報じられていたのです。

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雪が記録されたのは、前回と同様、サハラ砂漠の北部に位置する「アインセフラ」という地域です。

最大1mの積雪となったアインセフラの砂漠

dailymail.co.uk

アインセフラの町中は、もはや砂漠の町というよりも、「雪国」の様相を呈していまして、子どもたちが雪で遊ぶ光景などが写真に収められています。

「熱帯の砂漠の町」アインセフラの数日前


dailymail.co.uk
 

それにしても、どうして、こんなことになってしまったのかと考えますと、地図で見ますと、最近のヨーロッパは、ものすごい寒波に見舞われていて、ヨーロッパ南部のイタリアやギリシャなどでも大雪に見舞われていることは、

収拾がつかなくなってきたイタリアの「雪のカオス」。中部は非常事態に陥り、軍が動員される事態に
 2017/01/18

などで記していますが、地図で見ますと、サハラ砂漠というのは、そのすぐ南に位置することがわかります。

アフリカとヨーロッパの位置

・Google Map
 

そして、これだけ位置が近いのにも関わらず、アフリカが熱帯的な気候だったのには、偏西風などをはじめとする「大きな大気の流れ」によって、ヨーロッパとアフリカは気候的に分断されていたのだ思われます。

 

現在の地球は、この「大きな大気の流れ」に異常が出てきているというようなことではないでしょうか。

昨年、

地球の気流が壊れた : ジェット気流が赤道を通過して北極から南極に進むという異常すぎる事態。このことにより、この先の気象と気温はこれまでに考えていた以上のカオスとなる可能性が極めて濃厚に
 2016/06/30

という記事を書いたことがありましたが、どうも昨年くらいから、「地球の大気の流れの根幹」が崩壊しつつあるようなんですね。

こういう、サハラ砂漠の雪というのも、そういうことと関係しているのかもしれません。

雪が降ることなどないスペインの南部でも、現在、大変な雪となっている地方がたくさんあります。

大雪に見舞われているスペイン南部のリゾート地ベニドルム

mirror.co.uk
 

多くの地域の異常な天候が、「地球の大気循環の崩壊」によって起きているのだとすれば、サハラ砂漠の雪も一過性のものと考えるよりは、今後も継続していくものと考えたほうがいいのかもしれません。

そして、もう少し長い期間で見れば、それぞれの地域の気候が完全に変化する日もあるのかもしれませんね。

サハラが雪国となっていくというような。







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