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ラセンウジバエのアメリカでの「復活」:生きている動物や人間に寄生する肉食ハエがアメリカで約50年ぶりに発生。フロリダで非常事態宣言が発令

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screwworm-us-2016State of Emergency Over Flesh-Eating Screwworm Infestation Declared in Florida

 

「ラセンウジバエ」という昆虫をご存じでしょうか。

漢字を含めて表記しますと、螺旋ウジ蝿ということになるのでしょうが、これは、その幼虫が動物、あるいは人間の「肉を食べる」というものです。

普通、ハエの幼虫は「死肉」だけを食べる、あるいは、ウジを使った療法(マゴットセラピー)などで知られているように、生きた動物に対して、壊死組織など「不健康な部位」だけを食べ、健康な組織は食べません。

ところが、このラセンウジバエは、動物の「健康な組織」を食べてしまう肉食昆虫ということになります。

これがアメリカに「再登場」したのです。

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これに関して、日本語での説明は多くありませんが、英語版の Wikipedia に詳しい説明があります。

Cochliomyia hominivorax より

ラセンウジバエ、あるいは、スクリューワームは、その幼虫が温血動物の生体組織を食べることで知られている寄生ハエの一種だ。

ハエの幼虫による生きている脊椎動物への寄生は、医学的には「ハエ幼虫症」と呼ばれている。多くの種類のハエの幼虫は死んだ肉を食べる。

時折、生きている人間の腐敗した傷に沸くこともあるが、健康な組織を攻撃することは希だ。

しかし、ラセンウジバエは、生きている人間の傷口、そして生まれたばかりの動物のへそを含む温血動物の露出した肉部に 250個から 500個の卵を産む。孵化した幼虫は、宿主の生体に重大な組織の損傷または、死を引き起こす可能性がある。

米国では、公式に不妊虫技術を使用して1982年にラセンウジバエを根絶。

1995年にエルサルバドルとホンジュラスでも根絶、1994年にはグアテマラとベリーズで根絶された。

ラセンウジバエの根絶キャンペーンは、米国農務省からの財政支援を受け、メキシコ、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、ジャマイカで継続している。

 

上の Wikipedia の説明に、

> 米国では、1982年にラセンウジバエを根絶。

ありますように、今のアメリカでは、根絶されていたものだったのですが、「復活」したようなのです。

2016年10月13日の米国報道より

screwworm-back-usFlesh-eating screwworms return to U.S.

 

このラセンウジバエは、10月のはじめに、フロリダの 30頭の鹿の体内から発見されたことがアメリカ農務省から発表され、アメリカにラセンウジバエが再び、蔓延していることが示されたのです。

農務省のフロリダ州支局によれば、ラセンウジバエがアメリカで最後に発生したのは、50年前のことだそう。

ラセンウジバエは、人を含めた哺乳類すべてに寄生する可能性を持っていて、それはペットも例外ではないです。

基本的には、今では世界のどこにも生息していないとされていましたが、今回のアメリカの例や、あるいは、3年ほど前には「人の脳」にこのハエ寄生した例が報道されていました。

それは、下の記事にあります。

英国女性の頭部で生まれたハエの幼虫
2013/07/19

その記事では下のような報道をご紹介しました。

ペルーを旅行した英国人女性のラシェーリ・ハイスさんは、頭痛を訴え、病院で検査を受けたところ、頭部から肉食のハエの幼虫が見つかった。

幼虫は皮膚を破って内部から頭を食していた。
インターナショナル・ビジネス・タイムズが報じた。

ハリスさんは旅行中、頭にハエがとまっていたのには気づいたものの、特に注意を払わなかった。ところが帰国と同時に頭部に激痛を感じ、病院に駆け込んだ。

医師らがハリスさんを詳しく調べたところ、頭部に、肉食虫のラセンウジバエの幼虫8匹が見つかった。

 

この女性は手術で助かりましたが、このラセンウジバエが、今後いろいろなところで蔓延してくるようなことがあると、さまざまな動物を含めて、面倒な局面も増えそうです。

まあ・・・関係はないですが、旧約聖書の出エジプト記にある「十の厄災」には、川や湖が血の色に染まった後には、ブヨとかアブとかが蔓延する下りがありまして、ご時世的に考えましても、そういうタイミングなのかもしれません。

[参考記事]世界中であまりにも多発する「血の川」現象 : 旧約聖書の「十の災い」をなぞるようなこの時代に




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