地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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ジカウイルスの感染拡大と胎児への影響率の現状。そして、感染確認された国と地域は55にまで増加

   

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南米から拡大しているジカウイルスの拡大速度は相変わらず加速しています。蚊による感染が主だとはいえ、アメリカなどを中心に「性交渉での感染例」も次々と起きています。

今回は WHO やメディア報道などのデータをもとに、

・ジカウイルスの拡大状況

・ジカウイルスが関係したと思われる小頭症の赤ちゃんの出生件数

・ジカウイルスが関係してと思われるギラン・バレー症候群の件数

などをまとめてみました。

ギラン・バレー症候群とは、Wikipedia から説明をお借りしますと、以下のようなものです。

ギラン・バレー症候群は、急性・多発性の根神経炎の一つで、主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気である。

重症の場合、中枢神経障害性の呼吸不全を来し、この場合には一時的に気管切開や人工呼吸器を要するが、予後はそれほど悪くない。日本では特定疾患に認定された指定難病である。

このギラン・バレー症候群が、ジカ熱が流行した地域で増加する傾向が確認されていて、ジカウイルスとの関連が疑われています。

ここから 2016年3月3日までの各国のデータなどです。

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ソース:WHO

2016年3月3日までのジカウイルスの感染拡大状況

zika-virus-map-cdc・CDC

 

・55の国と地域で感染確認。

・コロンビアでは2月までに 42,760人の感染が疑わしい症例が見られ、うち、1,612人に感染が確認。

・西太平洋のアメリカ領サモア、マーシャル諸島、サモア、トンガでの4つの国と地域で、2016年に入り、ジカ熱を確認。

・南太平洋のナウルでは、ジカウイルスを国家としての緊急懸念と位置づけたが、今のところは感染は確認されていない。

・2016年2月7日までに、アフリカのカボ・ヴェルデで、7,325人の感染の疑い例があり、2人が感染確認。アフリカでは、ギラン・バレー症候群などの神経学的な異常は報告されていない。

小頭症の発生率

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・2015年10月から 2016年2月27日の間に、ブラジルで生まれた中枢神経に異常を持つ赤ちゃんは 5,909例に上った。そのうち、139例は流産か死産だった。

・そのうち、31人には、先天的にジカウイルスに感染して(胎内でジカウイルスに感染)、それが原因で小頭症、あるいは中枢神経の異常を持つことになった可能性が指摘された。現在、他の 96例を調査中。

・ブラジルの小頭症発生率の報告の増加は、東北部に集中している。

・フランス領ポリネシアでは 2014年3月から 2015年5月の間にジカウイルスが流行したが、その期間に生まれた子供のあいだで中枢神経異常の数の増加が続いた。

・ブラジルの小頭症の増加がジカウイルスと関係があるかどうかは証明されていないが、ジカウイルスが胎児に影響を及ぼしているとする仮説を支持する事実としては、以下の2点がある。

(1)ジカウイルス感染と、小頭症の赤ちゃんが生まれることの時間的、地理的な相関が示されている

(2)胎児の脳組織からジカウイルスが発見されている

これに変わる適切な代替え仮説がない場合、WHO は、ジカウイルスが小頭症と関係している可能性が強いと見る。

 

ギラン・バレー症候群の発生率

・9つの国と地域で、ジカウイルスの流行と共に、ギラン・バレー症候群の増加が見られることが確認されている。

・ブラジル、フランス領ポリネシア、スリナム、ベネズエラなど、ジカウイルス流行が報告された地域では、ギラン・バレー症候群の大幅な増加が報告されている。

・ブラジルのバイア州では 2015年にギラン・バレー症候群となった42人のうちの 62%にあたる 26人がジカウイルスに感染していた。

・エルサルバドル、コロンビアなど、ジカウイルス感染拡大が想定されるが、まだ文書化されていない地域でも、ギラン・バレー症候群の症例が増加している。

・2013年10月から 2014年4月の間のフランス領ポリネシアでのジカウイルスの流行の際には、ギラン・バレー症候群の患者数は、通常の2倍となった。

・これらのギラン・バレー症候群とジカウイルス感染の関係が示唆されるが、ジカウイルスとギラン・バレー症候群との関係についての研究は、まだなされていないのが現状だ。

となります。

また、朝日新聞の記事によりますと、ジカウイルス感染妊婦の約3割の胎児に異常が見られるという報告もなされていて、予想以上にジカウイルスの赤ちゃんへの影響き強いように感じます。

以前書いたこともありますが、北半球の多くでは「蚊が活動するのはこれからの季節」であるわけで、それに加えて、ブラジルではオリンピックもありまして、やはり懸念ではあります。

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