ミニ氷河期の到来

スウェーデン各地が「111年間の観測史上の記録をすべて上回る」激しい猛吹雪に見舞われる

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2016年11月10日のスウェーデンの報道より

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今年は、北半球の多くから雪、しかも激しい雪の便りが早く届きます。

ヨーロッパやアメリカ、ロシアなどで、時期としては非常に早い大雪に見舞われていることが、様々に報道されていますし、何より日本がそうです。

11月6日に北海道に降った雪は、11月としては観測史上最多となりました。

札幌中心部で23センチ 11月上旬・観測史上最多

毎日新聞 2016/11/07

冬型の気圧配置が強まった影響で、北海道は6日、各地で大雪となり、札幌市中央区では23センチの降雪を記録した。

札幌管区気象台によると、観測を始めた1953年以降、11月上旬としては最多の降雪だった。

このように、札幌では 63年ぶりに記録を更新したのですが、スウェーデンでは、「 111年ぶりに積雪記録を更新」したことが報道されています。

2016年11月9日のストックホルムの様子

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首都ストックホルムでは 11月9日の朝の積雪が 30センチを超え、交通などが混乱しています。11月10日には 40センチに達するかもしれないとのことです。

これまでのストックホルムでの 11月の積雪の記録は 1985年の 29センチで、それ以上の積雪は、スウェーデンで観測が始まった 1905年以来、一度もないそうで、今回の大雪は、文字通りに「記録破り」となっているようです。

雪で倒壊したと見られる建物 ストックホルム

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街をスキーで移動する男性

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ちなみに、スウェーデンも含めて、北欧に「暖かさ」をもたらしているのは、メキシコ湾から流れてくる暖かいメキシコ湾流ですが、もし、このメキシコ湾からの海流がに「異変が起きた」場合は、北欧は壮絶な寒さにさらされます。

そして、昨年以来、それが起きています。

海の巨大な変化とミニ氷河期の関係(1):大西洋で拡大する「異常に冷たい海域」と、海流システムの異変が招く地球の行方
In Deep 2015/10/15

という記事に記したことがありますが、昨年は下の図のように、北欧に向かうメキシコ湾流が弱まったことが理由で、ヨーロッパ全域が非常に寒い冬を経験することになりました。

北大西洋の海流の変化

ocean-current-2015AccuWeather

今年も同じような状況になるかどうかはわからないですが、そうなった場合、北欧やイギリスなどを筆頭にして、北部と西部の全域にあたるヨーロッパ地域が激しい寒さに見舞われる冬になる可能性もあるかもしれません。

その場合は、ヨーロッパの各地で現在のスウェーデンのような記録破りの天候や気温が出現すると思われます。

日本もでしょうけれど、この冬は、なかなか厳しい冬になる気配があります。







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