地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

これまでと、そして、これからの地球と私たち

*

中米ニカラグアでサルの大量死が進行している。そして、ジカウイルスの可能性を含めて調査が続いている

   

c-america-monkiesPRI

 

中米ニカラグアで、野生のサルの大量死が散見されているようで、昨年後半で、数十頭規模でのホエザルという種類のサルの大量死が見つかっているのだそう。

ホエザルとは下のようなサルのようです。

ホエザル

black-howler-monkey

ホエザルは、中央アメリカや南アメリカの熱帯地域で見られ、その耳障りな鳴き方にふさわしい名前が付けられた。夕暮れや夜明けに多くのホエザルがいっせいに鳴き声を上げると、その大音響は5キロ先まで届く。

ホエザルは、南アメリカに生息する新世界ザルの中で最大である。アジアやアフリカに生息する旧世界ザルと異なり、ホエザルを含む新世界ザルは、横に大きく広がった鼻と平らな尻を持っている。(ナショナルジオグラフィック

ニカラグアでの大量死の原因は不明ですが、霊長類は蚊が媒介する感染症の影響を受けやすいところから、現在、南米で大竜腰しているジカウイルスの影響を受けているのではないかと考えている科学者たちもいるようです。

ニカラグアのサルの大量死について、PRI の記事をご紹介いたします。


There’s a monkey die-off underway in Central America — and scientists are concerned it may be Zika
PRI 2016/02/11

中米でサルの大量死が進行している。そして、学者たちはジカウイルスとの関係を懸念している

科学者たちは中米で起きている謎のサルの大量死を調査している。この調査は、サルたちの死因について、ジカウイルスを含む、人間にも感染する可能性のある疾病の可能性を考慮してのものとなっている。

ニカラグアのジャングルで、この数ヶ月の間に約 40頭のホエザルが死亡か衰弱して発見されている。死亡したか、あるいは衰弱したサルたちは、すべて外傷などの外見的特徴はない。

専門家たちは、見つかっていないさらに多くの大量死があるかもしれないと恐れている。

1999年から、ニカラグアのジャングルで野生動物の調査と研究を続けているキム・ウィリアムズ・ギレン(Kim Williams-Guillen)氏は、以下のように言う。

「野生の動物の大量死はいつでも起こりうるものですが、明確な理由なくして、このように同じ種類の大量の動物が短期間に死亡することは本当に珍しいことなのです。少なくとも、1999年からの調査で、私は今回のようなことを経験したことがありません」

「これらの大量死は、環境保全の観点からも調査する必要がありますし、あるいは、公衆衛生の点からも調べる価値があると思われます」

ベネズエラをはじめとする中米での現在のジカウイルスの流行は、ブラジルよりも悪い可能性がある。

霊長類は蚊が媒介する病気を非常に受けやすいと科学者たちは述べる。そして、それが人間への感染の前兆となる可能性があるのだ。

ホエザルは、デング熱の影響を受け、また、黄熱病に非常に弱い。しかし、ニカラグアは、何年も前からデング熱と黄熱病は存在しないとされている。

だが、ニカラグアでは 29例(※ 2016年2月上旬時点)のジカウイルス感染者が報告されていて、また、蚊が媒介するチクングニア熱は、2014年から中米で 10万人以上が感染した。

ホエザルが、ジカ熱やチクングニア熱のウイルスに感染して症状を発するかどうかは今のところはわかってはいない。

これらのウイルスの可能性に加えて、研究者たちはまた、干ばつや、その他の環境変動などの影響であるかもしれないとして、他の要因も検証している。

ホエザルの大量死は珍しいことだが、前例がないわけではないと米国ミシガン大学の研究者たちは述べる。とはいえ、やはり、過去においても、その原因はわからないままだ。

 - 大量死 , , , ,