地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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ノルウェーの森で : 323頭に上るトナカイが不可解な大量死。同国で過去に似た類例はなし

   

2016年8月29日の報道より

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ノルウェー南部にあるハダンゲルビッダ(Hardangervidda)国立公園の高原で、8月26日に「 323頭のトナカイの死体が発見される」という前代未聞の出来事が発生しました。

現地のメディアなどを見ますと、広範囲に多数のトナカイの亡骸が横たわっている光景がわかります。

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ハダンゲルビッダ国立公園の場所
Hardangervidda-map・Google Map

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このハダンゲルビッダ高原には、野生のトナカイが約1万頭生息しているということで、ヨーロッパ最大のトナカイの生息地となっているのだそう。

下のように雄大な自然が残る場所で、完全に人里から離れた場所でもあるそうです。

hardangervidda_day4_052012 Hardangervidda

大量死の原因については「落雷にのよるもの」という見方が強いですが、ただ、写真にしても映像にしても、現場を見てみると、非常に広い範囲にトナカイの死体が散らばっていまして「どういう状況どこうなったんだろう」という感じはします。

下は、ノルウェーのメディアによる映像ですが、少なくとも「普通の落雷」ではこのようなことは起きないように思われます。

専門家などによれば、その日は雨なども降っていて、地面も大気も大変湿っていたそうで、それが大量死に結びついたのではないかとしていますが・・・落雷のある時は、多くが湿っている天候のようにも思うのですが・・・。

インドなどでも今年、落雷の被害が相次ぎましたが、このような広範囲のものを見聞したことがないので、やはり釈然としない部分はあります。

まあ、いずれにしても、いろいろな条件の中で、このようなことが起きてしまったのだと思いますが、何となく不思議な部分も残したままとはなっています。

米国ロイターの報道をご紹介しておきます。

ちなみに、ロイターによれば、このノルウェーの高原では、「毎年 2000頭のトナカイを猟で撃つことが許可されている」のだそうで、そこから考えると、323頭は、当地としては大量死とは言えないのかもしれないですが。


Freak lightning storm kills 323 reindeer in Norway
Reuters 2016/08/29

異常な落雷を伴う嵐がノルウェーで323頭のトナカイを殺した

異常な雷嵐がノルウェーの人里離れた山岳地帯で 323頭のトナカイを殺したことを当局者が明らかにした。

ノルウェー南部のハダンゲルビッダの高原で発見されたトナカイたちは、お互いの上に重なり合わさるように横たわって死んでいたという。

ノルウェーの自監視機関の職員は、「私たちは、落雷でこのようなことが起きた事例を聞いたことがありません」と述べる。

落雷によって一頭などの単位の羊やトナカイが死亡するケースはあるが、このように複数の動物が落雷で一気に死亡するというのは経験がないことだという。

彼らによれば、トナカイは群れで行動する傾向があり、また、悪天候の際には身を寄せ合う習性があるため、一斉に雷に打たれたのではないかという。

この高原一帯は、当時、非常に強い嵐に見舞われていた。

また、ハダンゲルビッダ高原は、その日、非常に湿っていた。

「大気と地面の両方が大変に湿っていた状況だったことが、落雷により多くの動物が一斉に死亡した原因ではないか」と、専門家は言う。

専門家たちは、病気などを含めて、死因の確定と監視のためのプロジェクトの一環として、死亡したトナカイのサンプルを採った。

この 323頭のトナカイの死体をどうするかという問題に関しては、その選択肢のひとつが、「自然のままに腐敗させる」というものだ。

専門家は「この死は自然での生態の現象のひとつであり、また、この現場は人々が暮らしている場所からはるかに遠い場所でもあります」と言う。

ハダンゲルビッダ高原では、年間 2000頭のトナカイが、食肉用として、猟師たちが撃つことを許可されている。

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