地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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北九州で進行する「原因不明のカブトガニの大量死」。曽根干潟に生息する2000匹のうち500匹が死亡

   

並べられた死亡したカブトガニたち

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日本で絶滅危惧種I類に指定されているカブトガニが数多く生息する北九州市の曽根干潟で「カブトガニの大量死」という事象が起きていることが報じられています。

曽根干潟でカブトガニ大量死

RKB News 2016/08/26

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国の絶滅危惧種に指定されているカブトガニが、北九州市の曽根干潟で大量に死んでいるのが確認されました。

専門家は、海水温の上昇が原因ではないかと指摘しています。

カブトガニの大量の死骸が確認されたのは、国内最大のおよそ2000匹が生息する小倉南区の曽根干潟です。

保護団体などによりますと、今年に入り、きのうまでにおよそ490匹の死骸が確認されました。

これは例年の8倍で、過去20年間の調査で最も多く、6月以降は特に増えているということです。

詳しい原因はわかっていませんが、専門家は、「猛暑で海水温が上昇し、海中の酸素が不足した可能性がある」と指摘しています。

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曽根干潟に生息すると考えられる 2000匹のうち 500匹が死亡したというのは、かなり大きな大量死事象だと思いますが、気になるのは、上の報道に、

> 6月以降は特に増えている

という部分があることで、つまり、「現時点で大量死は進行中」だというように考えられることです。

大量死を起こしている曽根干潟のカブトガニ
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曽根干潟の場所
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Google Map

カブトガニの表と裏
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この大量死の原因については、先ほどの報道では、専門家の話として、

> 「猛暑で海水温が上昇し、海中の酸素が不足した可能性がある」

とありますが、ただ、それだけとは思えない面も少しあります。

海水温の異常も含めて、海そのものに原因があるとするならば、他の何らかの海洋生物の大量死も伴うものだと思われるからです。

カブトガニは甲殻類で、カニなどと生態がや似ているらしいですが、そういうものの他の種の大量死が報告されていない中で、「カブトガニだけが大量死を起こしている」という点は、やや不思議です。

そして、最も思うことは、このカブトガニという生き物は、「カブトガニとは」というサイトによれば、

カブトガニは、生きている化石ともいわれる希少生物で、2億年前より姿を変えず生息しています。

というもので、絶滅危惧種ではあるにしても、「2億年前」から生きてきた生き物で、それほど環境に対して脆弱な生き物だというようには思えない面があります。

いずれにしましても、日本では、九州を中心とした 11か所ほどの場所が、カブトガニの生息域として知られているようですが、カブトガニ – Wikipedia によりますと、現在の日本では、

いずれの地域も沿岸の開発が進み最近では生息できる海岸が減少しほとんど見ることができない。

とあり、その中で、曽根干潟のようにカブトガニが大量生息している場所での大量死ということで、原因はともかくとしても、「日本からカブトガニが消えていく予兆」的なものも感じないではありません。

佐賀県や岡山県の一部では国の天然記念物にも指定されているカブトガニの大量死だけに、印象的あるいは象徴的な出来事ではあります。

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