地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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ハリケーン・マシューによりハイチの農作物の80%が壊滅し、6カ月以内に深刻な飢餓が発生する可能性を国連が指摘

   

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先週、中南米からアメリカ南東部などを襲った巨大ハリケーン・マシューですが、ハイチは最も被害が大きかったと言われながら、正確な被害状況が把握されていなかったのですが、その被害状況が今になって明らかになってきました。

死者は 1,000人を超えた上に、コレラの流行の懸念があり、さらに、作物のほとんどがハリケーンでダメージを受けてしまったことによる「飢餓の発生」が懸念されています。

ハイチの場所

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以下は、それぞれ、いくつかの報道からの抜粋です。

ハリケーンの死者1000人に=壊滅的被害、コレラ流行懸念-ハイチ

時事通信 2016/10/10

ロイター通信は、大型ハリケーン「マシュー」が直撃したハイチの死者が、独自集計の結果、1000人に上ったと報じた。政府は、被害の詳しい状況確認と支援物資の輸送を急いでいる。

貧困のため災害への備えが進んでいなかったハイチは、ハリケーンが襲ったカリブ海諸国の中で最も大きな打撃を受けた。南西部を中心に数万人が家を失い、ライフラインの電気や水道が寸断。洪水などで衛生環境も悪化しており、コレラの爆発的流行が懸念されている。

 

大型ハリケーン「マシュー」の被害を受けたハイチでは、13万人の子どもたちが学校に通えず、壊滅的な被害でコレラ流行の懸念

PR TIMES 2016/10/13

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「私たちが、今最も危惧しているのは、強い感染力をもつコレラの流行です。」と話すのは、ハイチに派遣されたセーブ・ザ・チルドレンの緊急医療チーム代表ウンニ・クリシュナン医師。「洪水と汚染された水が、ハリケーンの被害を逃れ、生き残った被災者に大きな脅威を与えています。被災地ではおよそ100万人が喫緊の緊急人道支援を必要としています。できる限り迅速に、最も甚大な被害を受けた地域に、清潔な水と医薬品、適切な情報を届けることが、最優先事項です。」

セーブ・ザ・チルドレンはまた、およそ13万人の子どもたちが学校に行けなくなっていることを懸念しています。

 

Hurricane Matthew has destroyed 80% of the harvest in Haiti

ハリケーン・マシューでハイチの作物の80%が破壊される

ハリケーン・マシューによる被害が、ハイチに飢餓を引き起こす可能性が懸念されている。

マシューは、ハイチの収穫物の 80%を破壊したとハイチの国連開発計画(UNDP)の職員イボンヌ・ヘレ氏は語った。

ヘレ氏は、これは壮絶な自然災害であると共に、今後6カ月以内に、この国に飢餓が訪れる可能性を示していることでもあると述べる。

マシューは、ハイチの米、ライ麦、豆などの主要な食糧を破壊しただけではなく、ハイチの主要な輸出作物でもあるココア、コーヒーなどにも壊滅的なダメージを与えた。

国連の推計によると、このハリケーンによる作物の被害は、結果として 10万人以上の子どもたちの飢餓につながる可能性があるという。ハイチでは、このハリケーンが来る以前から、すでに人口の半分ほどが栄養失調に苦しんでいたことに留意されたい。

 

今後、ハイチには相当厳しい局面が訪れる可能性があるようですが、それにしても、

1995-2015年の過去20年間で地球の自然災害で死亡した人の総数が「135万人」に上ることがベルギーの自然災害データベースにより判明
In Deep 2016/10/14

という記事にも書いたのですけれど、ハイチという国は、2010年に「過去 20年で最悪の人的被害を出した自然災害(ハイチ地震)」により 22万人以上の方が亡くなって、まだ6年しか経っていなく、都市インフラなどの復興が進んでいないところに、今度は「農作物まで破壊される」という状況になってしまっています。

ハイチは、少なくとも現時点では、過去数十年で最も激しい自然災害の被害を受けた国のひとつといっていいのだと思います。

今後、飢餓などで子どもたちの被害が少しでも減らされる方策などが見つかればいいのですが、それがあるのかどうなのか。

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