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ルーマニアの大地震のサイクルは30〜50年間隔:1977年のルーマニア地震(M7.2)の記録から思う現在のヨーロッパ

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1977年のルーマニアの地震で倒壊したビル

romania-earthquake-1977vk.com

テレビのニュース映像より

re-1977aCutremur 1977 strong Earthquake 7.2 richter scale Live recording tape Inregistrare

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先日の、

地震がほぼない東欧で続く地震。ルーマニア震源の地震では、ウクライナで過去214年で最大の揺れを記録
2016/09/25

という記事では、ここ最近、ルーマニアをはじめとした東欧で地震が頻発していることを書きました。

この地域は、他のヨーロッパの多くの地域もそうですが、ふだんはほとんど地震のない場所といえます。

そのルーマニアで、今から 39年前の 1977年に、マグニチュード 7.2の大地震が起きたことがあることを最近知りました。

写真等を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

震源は、カルパチアと呼ばれる場所でした。

その地震の詳細は、1977年に書かれた「ルーマニア地震の震害報告」という書類によりますと、以下のようなものです。

ルーマニア地震の震害報告(1977年)より

1977年3月4日の 19時22分頃、マグニチュード 7.2の地震がルーマニア東南部を襲い、尾恩の死傷者が出、また住宅および公共施設が損傷した。震源位置は北緯 45.°8 東経 26.°8で、震源の深さは 110kmと発表されている。

震央から 160km離れた首都ブカレストでは、33のビルが倒壊し、約1万のビルが大被害を受け、建物の倒壊は震央距離 300kmのクライオバ市まで及び、死者の数は 1,600人と報告されている。

被害額は邦貨に換算して、2,500億円(1977年当時)といわれている。この額はルーマニア国の年間予算の 3.4%に相当している。

というものでした。

驚いたのは、

> 震源の深さは 110km

というところで、これは、かなり深いところで起きた地震であることを示していますが、この深さで、マグニチュード 7.2ほどの地震でしたら、通常なら、震央距離 300キロメートルの場所などでビルが倒壊するというのは、ちょっと考えられないことですが、地質的な問題とかいろいろな部分があったのかもしれません。

揺れはバルカン諸国全体で感じたということで、比較的遠いモスクワでも揺れを感じたということです。

先ほどの資料には、死者 1,600人とありますが、後の正式な統計によれば、死者 1,578人となっていて、このうち 1,424人が首都ブカレストでの死者で、倒壊したビルの影響で死亡した人たちが多かったようです。

倒壊した教会

re-1977cvk.com

倒壊したビルから救助される人々

rb-h1Cutremur 1977 strong Earthquake 7.2 richter scale Live recording tape Inregistrare

1977年というと、それほど、ものすごく過去ということもなく、比較的最近のことということもいえます。

そして、先ほどの資料「ルーマニア地震の震害報告」によれば、その前にルーマニアで大地震が起きたのは 1940年のことで、その際に、マグニチュード 7.4の地震が発生しているのだそうです。

・1940年 マグニチュード 7.4
・1977年 マグニチュード 7.2

というのを見ると、ふだん地震がほとんどないわりには「大地震はわりと頻繁に起きる」ということも言えそうです。

そして、先ほどの資料には、

過去のデータを調べてみると、ルーマニアにおいては、破壊的地震は 30〜50年の周期で発生しており

とあり、そうなりますと、前回の 1977年の地震から現在で 39年となっていて、サイクル的には、大地震が起きてもおかしくはないということにもなりそうです。

しかし、それでも、ヨーロッパの多くの国の建物には耐震の概念はあまり導入されていないと思われます。

最近の、300名近くが亡くなったイタリア中部の大地震ではいくつかの町や村が壊滅的な破壊に見舞われましたが、その地震はマグニチュード 6.0でした。その程度の地震で「村が消え去る」ほどのものとなっていたのです。

イタリア中部地震で廃墟と化したペスカラ・デル・トロント村

italy-quake-above07globalnews.ca

 

そして今年は、過去記事、

ヨーロッパのほぼ地震のない地域で相次ぐ地震…
2016/04/29

などで取り上げたこともありますが、ヨーロッパでの地震は増加傾向にあるように見えます。

ルーマニアの「大地震のサイクル」も、その時期に達していると考えられることなどから、これからは何かと緊張することもあるのかもしれません。




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