地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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記録にある中で最も鮮明かもしれない超高層雷放電現象「巨大ジェット」が中国で写真に収められる

   

スペースウェザーより

gigantic-jet-chinaSPACE LIGHTNING OVER CHINA

今年の春に、「ブルージェット」という超高層放電現象がオーストラリアで撮影されたことをご紹介したことがありました。

宇宙に向けて放たれる「青い雷」:いまだにメカニズムが解明されていない超高層放電現象「ブルージェット」の極めてクリアな画像が撮影される
2016/04/02

2016年3月にオーストラリアで撮影された「ブルージェット」

blue-jet-aprilWilliam Nguyen Phuoc

今度は中国で、やはり超高層放電現象のひとつに分類されている「巨大ジェット」というものが撮影されたのですが、それが冒頭の写真です。

この巨大ジェットは、超高層放電現象の中でも鮮明な光景が写真に捕らえられていないもののひとつです。

これらは滅多に発生しないと共に、発光時間が 1秒以下ですので、狙って撮影できるというタイプのものでもなく、偶然の要素が強いと思われますが、信じられないほどのラッキーな瞬間だったと思われます。

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これらは、ブルージェットだとか巨大ジェットだとかの名称がついているとはいえ、実際は、多くがそのメカニズムはほとんどわかっておらず、現象と高度ごとに、一応名前わけがされているというもので、Wikipedia の説明では、下のように分類されています。

超高層雷放電 – Wikipedia

超高層雷放電は、高度20–100kmの成層圏・中間圏・下部熱圏にかけて起こる、放電による発光現象である。

下記のようないくつかの種類が存在する。

・スプライト(sprite) – 中間圏付近で見られるが、もっと高い所まで到達するものもある。主に赤系統の色をしている。

・エルヴス (elves) – 中間圏上部や熱圏下部で見られる。水平に広がる発光。

・ブルースターター(blue starter) – ブルージェットに先立って現れることがある発光。

・ブルージェット (blue jet) – 成層圏上部付近で見られる。青系統の色で、細長い形をしている。雷雲から上に伸びるため「上向きの雷」とも呼ばれる。

・巨大ジェット (gigantic jet) – 成層圏から中間圏に渡って伸びる巨大なジェット。

この中の「巨大ジェット」が今回撮影されたものです。

中国で撮影された巨大ジェットを拡大したもの

gigantic-jet-0813bSpaceweather

これは、今まで撮影された巨大ジェットの画像の中でも飛び抜けて鮮明に撮影されているもののひとつだと思います。

たとえば、過去に撮影された巨大ジェットの撮影例としては、下のようなものがあります。

2009年に米国ノースカロライナ州で撮影された巨大ジェット

jet-lightning-gigantic-us-2009Livescience

 

2002年にフィリピンで撮影された巨大ジェット

philippine-2002
sprite.phys.ncku.edu.tw

数ある巨大ジェットの写真の多くは、これらのように鮮明とは言いがたいものが多く、今回撮影された巨大ジェットは、資料的な価値も伴うもののように思われます。

スペースウェザーによりますと、巨体ジェットは、その存在が確認されたのは 1989年でしたが、写真が初めて撮影されたのは 2001年のことでした。プエルトリコと台湾で撮影されたのだそう。

日常の生活の中では、このような現象を実際に見ることはないでしょうけれど、それでも、高層大気ではこのようなことが、わりと常に起きているようです。

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