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アメリカの「ヒアリ」への対策費と被害費の合計は「年間1兆円」を超えている

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現在のアメリカのヒアリの生息状況

fire-ant-control.com

日本では 5月に神戸で発見されて以来、怒濤のごとく各地で発見されているヒアリですが、その状況からは、これが一時的なものというより、どうやら「日本に定着を始めている」と考えたほうが自然なような気がします。

7月11日までの日本でヒアリが確認された場所は以下の通りとなります。末尾は報道のリンクです。

ヒアリ発見状況 07/11

・神戸(尼崎市) 5月26日 時事通信 2017/06/18
・名古屋(名古屋港) 6月下旬 日本経済新聞 2017/07/10
・東京(大井埠頭) 7月3日 J-Cast 2017/07/10
・大阪(大阪港) 7月4日 THP 2017/07/04
・愛知(春日井市) 7月10日 NHK 2017/07/10

これだけ見つかって「一時的なもの」と考えるのは難しいものがありますが、先にヒアリが定着したアメリカの場合はどうなっているのかというと、なかなか大変なことになっていることを知りました。

今回は、アメリカのヒアリの歴史に関しての記事を翻訳してご紹介します。

基本的には、

・1930年代にアメリカに入ってきて、その後、ずっと駆除が続けられている(つまり、80年間以上、駆除できていないということ)

・その駆除などの対策費用は、年間70億ドル(約 7800億円)

・年間のヒアリによる治療費は、年間50億ドル(約 5600億円)

ということになっていて、対策費と治療費を合わせると、年間1兆円をほお大きく超えているようなことになっているようです。こうなると、「単なる害虫」として片付けられないような大きな問題でもありそうです。

また、ヒアリは、動植物の生態系を破壊していくだけではなく、家畜などにも大きな被害を与えるものなのだそう。

そのヒアリが日本に定着を始めた可能性が高くなっています。

アメリカの記事をご紹介します。

ちなみに、ヒアリは、英語でも通称「 Fire Ant (火の蟻)」です。

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History Of Fire Ants
Fire Ant Contral

米国のヒアリの歴史

ヒアリは、もとからアメリカに生息していたものではない。1930年代にブラジル原産の2種類のヒアリがアラバマ州に荷物と共に入りこみ、それ以来、アメリカの南東部を中心に急速に生息域を広げている。

アメリカには自然界にヒアリの天敵がいないために、生息域の拡大に歯止めがかかっていないのが現状だ。

ヒアリはアメリカに出現以来、米国ネイティブの植物や他の有益なアリを含む、あらゆる種類の動植物に問題を引き起こしてきた。

それだけではなく、作物、野生生物、家畜に大きな被害を与え、さらには電線や、様々な機器にも甚大な被害を与えている。

ヒアリは、一匹の女王アリが、1日に 200個の卵を産む。土地に定着したヒアリは、さらに新たな土地を求めて、1年で2〜4回飛び立ち、さらに生息域は拡大していく。

彼らが必要とするのは、他のヒアリに占領されていない土地と、暖かい気温と雨、そして食料源がある場所だ。

アメリカ南部の大部分はすでにヒアリの検疫対象区域となっており、そして、これまでアメリカ当局は長くヒアリの侵入を食い止めようと試みていたにも関わらず、その生息的は拡大している。

駆除や対策が何十年にもわたって続けられているが、ヒアリは、植物や植木、荷物などのさまざまなものと一緒に他の土地へと移送される可能性がある。

アメリカでのヒアリの駆除と管理にかけられている推定年間費用は 70億ドル(約 7800億円)に近い。

ここには、ヒアリに刺された場合の治療費は含まれていない。ヒアリによる治療費は年間約 50億ドル(約 5600億円)にのぼる。

ヒアリは、人間、ペット、および他の動物たちを刺し、痛みや不快感だけにとどまらず、死に至らせる場合もある。彼らは他の昆虫、鳥類、ウズラ、ニワトリなどと食べ物を競い合う。そしてヒアリは、ミツバチや蝶の幼虫、鳥の雛を食べ、また、小さな哺乳類や小さな爬虫類、有益な昆虫なども食べてしまう。




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