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「1時間140ミリの雨」の世界 : ギリシャで豪雨による壊滅的な鉄砲水が発生。4人が死亡、多数が負傷

投稿日:2016年9月10日 更新日:

鉄砲水で海まで流された車の数々 9月7日

greece-flooding-7sep2016Martha Hayes

今年の夏は、日本の多くの地域が、これまで経験したことのないような豪雨に見舞われて続けていたような感がありますが、ギリシャで、1時間に 140ミリという、ちょっと聞いたことのないような豪雨が降ったことが報じられています。

9月7日、ギリシャの北部から南部に渡る広い地域が、考えられないような集中豪雨に見舞われ、あっという間に発生した洪水(鉄砲水)により、家屋、車両、そして人に大きな被害をもたらしました。

greece-floods-0909bBBC

この鉄砲水で、BBC などは、南西部のカラマタや北部のテッサロニキなどで高齢者を中心に4名が死亡したと伝えています。

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鉄砲水が発生した時の様子

greek-flash-floodnovinite.com

 

鉄砲水が去った後の光景

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被害の大きかったカラマタ市の市長は、ロイターの取材に対して、以下のように語っています。

「私はあのような雨を見たことがありません。今朝、1時間で約 140ミリメートルの雨が降りました。この雨は昨日の昼頃から降り続いており、今なお降り続いているのです」

 

当日の NASA の衛星によるギリシャの 72時間の雨量分布を見ますと、1時間の雨量分布はわからないですが、確かにかなりの雨が降っていたことはわかります。

9月7日のNASAの9月8日までのギリシャ全土の72時間雨量データ
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日本の豪雨でも、1時間で 100ミリを大きく超えるようなものは少なくとも私は聞いたことがないですので、「 1時間 140ミリの雨」は想像できないところですが、このクラスの雨が頻発するようですと、世界中で洪水の規模がさらに激しくなっていくのかもしれません。

度を超えた短時間豪雨の被害は、このギリシャにしても、そして、今年の北海道や岩手の台風 10号によるものでも、そのすさまじさを私たちに見せつけます。

そして、日本でも、いつかは 1時間 140ミリの雨というものを経験する時がくるのかもしれません。







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