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ロシアのアルタイ共和国で少年が「ペスト」を発症。大流行を懸念して該当地域の1万人以上に緊急ワクチンを接種

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2016年7月13日のロシア・タス通信の報道より

russia-plague-2016tass.ru

ロシア・シベリアのアルタイ共和国で、「腺ペスト」が発生したことが報じられています。

発症したのは 10歳の少年で、7月14日の時点の容体は、病院によれば、「深刻だが、安定はしている」とのこと。

ペストが発生したのは、アルタイ共和国のコシュ=アガチスキーという場所で、下の位置にあります。

アルタイ共和国のコシュ=アガチスキーの場所
Kosh-Agachsky-mapGoogla Map

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この少年がペストに感染した経緯については、少年が祖父と共に狩りに行った際に、「マーモット」という齧歯類の動物をナイフで解体したそうで、その際に、感染したと考えられます。

齧歯類は、ペストの感染源となることが多く、アメリカではリスからよくペストが検出されています。

ロシアや中国などでは、マーモットが感染源になるということなのでしょうが、ロシアでのペストの発生は、近年ではかなり珍しいのではないでしょうか。

このマーモットは、人によっては「かわいい生物」というような感じを持つこともあるようで、子どもとマーモットが遊ぶ風景も、写真などでは見かけます。

マーモットとふれあう少年
marmot-contactio9

 

しかし、実際には、齧歯類とはあまりふれ合わないのが賢明といえるのかもしれません。

中国でも、6年前に「マーモットを食べた」男性が、ペストに感染して死亡したという報道がありました。

中国でペスト発生:甘粛省の男性がマーモットを捕食し、ペストに感染して死亡
In Deep 2016/06/16

 

ロシアのペストに話を戻しますと、地域の保健当局は、発症した 10歳の少年と接触した 17人を隔離して検査しているそうですが、そのうち 6人が子どもだそうです。

また、コシュ=アガチスキーの住民 4,000人に、緊急予防措置としてペストのワクチンが接種されたとのことで、さらに 1万5000人への緊急ワクチンの接種が当局から命じられたそうです。

この村は下の写真にありますように、自然に溢れた、とても美しい場所なんですが、予期せぬペストの発生に騒然とした状態となっているようです。

住民たちが緊急ワクチンを接種した村

Kosh-Agachsky-01Daily Mail

なお、この地域では、ペスト発生の懸念から、マーモットなど齧歯類の猟は禁じられていますが、多くはそれを気にせず、マーモット猟をしているとのこと。

ペストは今でも消えた感染症ではなく、WHO (世界保健機構)によれば、2004年から 2013年までに、アジア、アフリカ、アメリカで、13,000人以上がペストにかかり、そのうち 900人が亡くなっています。

現在は、ペストの治癒率は高いですが、それは「抗生物質」がよく効くからです。

しかし、

「西洋医療の崩壊」は防げるか…
In Deep 2016/05/30

などの記事にありますように、今、世界は「抗生物質の効かない状態」にどんどん突入しています。

もし、抗生物質の効かないペストが発生した場合、ペストは中世と同じ「黒死病」になる可能性は高いです。

なので、抗生物質が効いている今は、確かにペストはさほど恐い病気ではないかもしれないですが、そうではなくなるまで、それほど時間はかからない気もします。




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