ミニ氷河期の到来 異常気象

オーストラリアで40℃超えの猛暑によりコウモリが空から焼け落ちている一方で、シベリアはマイナス50℃を記録する過去最高級の超低温の中に

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2016年12月3日の英国テレグラフの記事より

bat-warning-australiaBats falling from the sky warning as Australia bakes in heatwave

 

南半球のオーストラリアは、これから夏本番に入ります。

そんなオーストラリアの気候に関して、先週くらいだと思いますが、

夏のオーストラリアで異常気象 : 気温40℃を記録した数日後に「夏の雪」を記録。同じ日には「雷雨ぜんそく」も発生
2016/11/27

という記事を書きました。

そこでは、オーストラリア各地で、この時期としては通常よりかなり高い 40℃の気温を記録した場所が出てきている一方で、南部のタスマニア州では「夏の雪」という事態に見舞われたことをご紹介いたしました。

つまり何だかムチャクチャな気候になっているようなのですが、そんなオーストラリアも、ついに「夏一色」という感じになってきたようで、冒頭の記事のように、「暑さで空からコウモリが落ちてくる」というようなオーストラリアの夏らしい風景が戻ってきています。

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そのオーストラリアの現在の気温は、下は 12月1日のものですが、これを見ますと、広いオーストラリア大陸のほとんどが猛暑で、3分の2程度は「 40℃クラス」の大変な暑さとなっているようです。

2016年12月1日のオーストラリア各地の気温

australia-2016-1201chinchillanews.com.au

 

そんな中で、「猛暑でコウモリが死亡する」という事例が各地で起きているということなのですが、記事のタイトルにある「警報」というのはもどういう意味なのかと思いましたところ、オーストラリアのコウモリは「リッサウイルス」というウイルスを持っている可能性があるのだそうです。

そのため、「死んだコウモリに絶対にさわらないように」と、保健省と、オーストラリア連邦報道官(AAP)からの通達が出たということのようです。

リッサウイルスというのは、致命的な感染症を引き起こすもので、以下のようなものです。

リッサウイルス感染症 - Wikipedia

リッサウイルス感染症は、ラブドウイルス科リッサウイルス属のウイルスを病原体とするウイルス性の人獣共通感染症である。リッサウイルス属は14種が確認されていて、狂犬病ウイルスはそのひとつ。

報告されている感染例は1968〜2002年にかけて9例と非常に少ないが、1人を除いて全員死亡している。

 

厚生労働省のバイオテロ対応ホームページにも、リッサウイルス感染症のページが設けられていて、事例は少ないながら致死的な感染症のようです。

この「オーストラリアとコウモリ」といいますと、今年5月の、

オーストラリアの町が「10万匹のコウモリに侵略」されて非常事態に
 2016/05/25

という記事でご紹介したことがありますが、「異常な増加傾向」にあるようです。

2016年5月24日の報道より

10man-bats-invade2GRINDTV

 

何十万匹にも増殖しているコウモリが猛暑で次々と倒れていったとすれば、わりと大変なことなのかもしれません。

ちなみに、オーストラリアが 40℃超えとなっていた日に、ロシアのシベリア地方では、「氷点下 50℃」などの、猛烈な寒波に見舞われていました。

下の気温は、シベリアの12月1日の各地の気温分布です。

2016年12月1日のロシア東部の気温

m50-russiavk.com

どこの地域も激しい気候となっていますが、このロシアを襲った寒波は、今後少しずつ日本のほうにも下りてくると思われますので、あと数日もすれば、日本もそれなりの寒波に見舞われるのかもしれません。







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