地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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小惑星2017GMが、地球近傍天体として今年最も地球から近い地点を通過したことが判明。これで2017年に月より内側を通過した小惑星は15個目

   

2017年4月4日の天文メディアの報道より

earthsky.org

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今年 2017年は、月より内側を通過していく小惑星が数多く発見されています。

月と地球の距離はおよそ 38万キロメートルですが、これらは、それより地球近くの地点を通過していった天体ということになります。

最近の記事では、今年 3月21日に 「月より内側を通過した小惑星としては 13個目」となる小惑星 2017 FN1 をご紹介した、

3月19日からの3日間で「複数の小惑星が連続して月より内側を通過」。すべて通過直前か通過した後に発見された模様
 2017/03/23

というものがありました。

その後、4月2日に、小惑星 2017 FU102 が、地球から 23万キロメートルを通過していき、これも月より内側でした。

しかし、今回の小惑星 2017 GM は、地球近傍小惑星の距離で使われる単位 LD では「 0.04 LD 」という距離(約 1万 5000km)を通過したもので、これは天文学で使われる「天文単位(AU)」だと「 0.0001 AU 」と表示されるような場所を通過していきました。

この小惑星 2017 GM は、今年最も地球から近い場所を通過していった小惑星となり、4月4日に最接近しました。

大きさは最大で 6.2メートルと非常な小さなもので、たとえ地球に衝突しても、まったく問題はない規模のものですが、これだけ近い距離を小惑星が通過していくのが観測されるのは珍しいことですので、天文関係のメディアなどで比較的多く報じられていました。

4月4日に突然 NASA のデータに掲載された小惑星2017GMの詳細
NASA/JPL

virtualtelescope.eu

 

ちなみに、ここ数年観測された中で、「最も地球に接近した小惑星」は、2014年1月1日、つまり 2014年の元旦に「地球に大気圏に衝突した」小惑星 2014 AA ではないかと思います。

2014年1月1日に地球に衝突した小惑星についての報道

・Sky and Telescope

 

この 2014年に直撃した小惑星は小さなものでしたので、大気圏で燃え尽き、地上には影響はありませんでした。

この小惑星 2014 AA の衝突については、その際に、

「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 In Deep 2014/01/04

という記事に記させていただきました。

そして今年は、それらの年よりも、地球近くを通過する小惑星がとても多くなっていまして、今回の 2017 GM のような衝突コースをとるものも出てきているわけで、今後も唐突にこのようなコースをとる小惑星が発見され続けそうです。

4月4日までに月と地球の間を通過していった 15個の小惑星を記しておきます。

 

2017年(1月1日-4月4日まで)に月より内側を通過した15個の小惑星

01月09日 小惑星 2017 AG13 地球から20万kmの地点を通過
01月20日 小惑星 2017 BX 地球から26万kmの地点を通過
01月30日 小惑星 2017 BH30 地球から3万kmの地点を通過
01月31日 小惑星 2017 BJ30 地球から34万kmの地点を通過
02月02日 小惑星 2017 DG16 地球から11万kmの地点を通過
02月23日 小惑星 2017 BS32 地球から15万kmの地点を通過
02月25日 小惑星 2017 DR34 地球から19万kmの地点を通過
03月02日 小惑星 2017 EA 地球から2万kmの地点を通過
03月17日 小惑星 2017 FD3  地球から1万7000kmの地点を通過
03月19日 小惑星 2017 FS  地球から11万kmの地点を通過
03月19日 小惑星 2017 FM1 地球から11万kmの地点を通過
03月21日 小惑星 2017 FN1  地球から7万kmの地点を通過
03月30日 小惑星 2017 FJ101 地球から30万kmの地点を通過
04月02日 小惑星 2017 FU102 地球から23万kmの地点を通過
04月04日 小惑星 2017 GM 地球から1万kmの地点を通過

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