地球の記録 – アース・カタストロフ・レビュー

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ジカ・ウイルス感染者の拡大と共にギラン・バレー症候群の数が急増していたことが判明。ベネズエラでは患者数が通常時の800%以上増加

   

Zika-fumigationtelegraph.co.uk

ギラン・バレー症候群 – Wikipedia

ギラン・バレー症候群は、急性・多発性の根神経炎の一つで、主に筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気である。重症の場合、中枢神経障害性の呼吸不全を来し、この場合には一時的に気管切開や人工呼吸器を要するが、予後はそれほど悪くない。日本では特定疾患に認定された指定難病である。

 

ジカウイルス感染者が、現在、シンガポールで爆発的な拡大を見せていることは、

感染経路不明のままシンガポールで急速に拡大しているジカ熱。患者数は3日間で100人を超える (2016/09/01)

という記事などに記しました。その後の報道では、9月3日の時点で、シンガポールでの感染者数は 215人に達しています。

これが周辺国に拡大するのかどうかはわからないですが、シンガポールの隣国マレーシアでも、海外渡航歴のない男性がジカ熱を発症したと報じられていまして、マレーシアで初めてとなる国内感染が確認されています。

そんな中、南米でのジカ熱の流行時に「ギラン・バレー症候群患者の数が数百パーセント増えていた」ことが、最近の研究から明らかになっています。

特に、ベネズエラでは、ジカ熱の流行の時期は、通常より 877%もギラン・バレー症候群の発症例が多かったのだそう。

ジカウイルスが、胎児の神経系統だけではなく、成人の神経系統にも影響を与える可能性について以前から言われていましたが、その関連の話かもしれません。

2016年4月までの1年間で南米とカリブ海諸国でジカウイルスに感染したと確認された数は 16万4237人。そのうち、ギラン・バレー症候群を発症した数は 1474例となっていて、通常のギラン・バレー症候群の発症率(10万人に 1〜2人)から考えると、かなり高い数値だと言えそうです。

これについて報じていたアメリカ NBC ニュースの報道をご紹介いたします。

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As Zika Spread, Paralyzing Guillain-Barré Syndrome Skyrocketed
NBC NEWS 2016/09/01

ジカの拡大と共に、ギラン・バレー症候群の患者数が急激に増加している

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ジカウイルスへの感染が、ギラン・バレー症候群と呼ばれる麻痺症状を伴う副作用を引き起こす可能性があることについて、現在、より多くの証拠がある。

ギラン・バレー症候群の事例は、ジカウイルスの流行に見舞われた国々で急増しており、 特にベネズエラでは 877%もの急増が確認されている。他の国でも少なくとも倍増していることをラテンアメリカ保健当局と研究者が報告している。

ジカウイルスが流行した国や地域のギラン・バレー症候群の患者の増加率の通常との比較は、ブラジルのバイア州(172%増加)、コロンビア(211%増加)、ドミニカ共和国(150%増加)、エルサルバドル(100%増加)、ホンジュラス(144%増加ト)、スリナム(400%増加)、ベネズエラ(877%増加)などとなっている。

医師たちは、ジカウイルスへの感染が、ギラン・バレー症候群を引き起こす可能性があることを指摘している。

ジカウイルスの最悪の影響は、妊娠した女性が感染することにより、お腹の胎児に脳や神経の障害を引き起こすことで、これは、赤ちゃんの脳の成長を破壊してしまい、破壊された後に治療する方法はない。

研究によれば、男性よりも女性のほうが率として多くジカに感染していたが、男性のほうが、ギラン・バレー症候群にかかる割合が高かったという。

2015年4月1日から、2016年3月31日までの1年間で、ジカウイルスに感染したと確認された 16万4237人のうち、ギラン・バレー症候群を発症した数は 1474例だった。

これらの報告は、コロンビア、ドミニカ共和国、エルサルバドル、ホンジュラス、スリナム、ベネズエラなどからのもので、男性のほうが女性より 28%、ギラン・バレー症候群を発症する率が高かった。

ラテンアメリカの保健当局は、「南米とカリブ海地域では約5億人がジカウイルス感染の危険にさらされている」と述べている。

これらの国々では、ジカの流行期間中に、2倍から 9.8倍のペースでギラン・バレー症候群の患者が発生している。

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